製品紹介:AC/DC ハイボルテージディバイダ VT1005

1000 V 以上の電力効率測定

高電圧差動プローブでは不可能だった、 0.1% オーダーの効率改善効果を把握

効率を正確に測定するための重要なポイント

基本波からスイッチング周波数成分まで正確に測定できていますか?

インバータ出力側の有効電力は基本波成分だけでなく、スイッチング周波数成分を含みます。
高精度な効率測定のためには、基本波成分だけでなくスイッチング周波数成分の正確な測定が不可欠です。

インバーターの効率評価:VT1005, PW8001接続例

PW8001での効率・損失演算結果の表示例

AC/DC ハイボルテージディバイダ VT1005 & パワーアナライザ PW8001

1000 V 以上の電力効率測定、0.1%オーダーの効率改善効果を把握


最大 5000 Vの
高電圧を安全に測定

VT1005は、最大入力 5000 V, 2000 V CAT II, 1500 V CAT III までの電圧を測定できます。測定した電圧を分圧し(1000:1)、PW8001へ出力します。

0.1%オーダーの
効率改善効果を把握

広帯域で確度良く電圧を測定できます。DC や商用50/60 Hz では、± 0.1% 以下の確度です。また、現在主流のスイッチング周波数(10 kHz 以下) や、SiC パワー半導体を使用したインバーターのスイッチング周波数(10 kHz から50 kHz) も高確度に測定します。

「一般的な高電圧差動プローブ」と「VT1005」の
周波数特性を比較したグラフ(左)

高電圧差動プローブは広帯域ですが、帯域内で数%の測定誤差が生じます。VT1005 は高確度であることに加え、帯域内で優れた周波数平坦性を持ち、従来不可能だった0.1% オーダーの効率改善効果の把握を可能にします。

さまざまなシーンで高電圧の大電力を正確に測定

シーンごとの “VT1005” と “PW8001” の接続例をご紹介します

SiCパワーデバイスを用いた
鉄道用インバーターの効率評価

SiCパワーデバイスを用いた
産業機器用インバーターの効率評価

高電圧の入力に対応した
パワーコンディショナーの効率評価

高電圧回路用
トランス・リアクトルの損失評価

ワイヤレス給電システム
(WPT)の効率評価

NEW

AC/DC ハイボルテージディバイダ VT1005

・最大入力 5000 V (*1), 2000 V CAT II , 1500 V CAT III
・測定確度±0.08% (DC), ±0.04% (50/60 Hz), ±0.17% (50 kHz)
・周波数平坦性 ±0.1% 振幅帯域 200 kHz Typical
・周波数平坦性 ±0.1°位相帯域 500 kHz Typical (*2)
・測定帯域 DC ~ 4 MHz (-3 dB)
・耐ノイズ性能 CMRR 80 dB Typical (100 kHz)
・差動入力方式

*1: ±7100 Vpeak 、測定カテゴリなし、予想される過渡過電圧0 V
*2: パワーアナライザによる位相補正実施後

製品紹介動画

最大5000Vの電圧を安全と正確に測定
高電圧差動プローブとVT1005の違い